「西武新宿線立体交差化計画説明会」に参加して

区報に出ていた表記の説明会に、沼袋小学校まで説明を聞きに行ってきました。私は若宮二丁目に生まれ住んでおり、都立家政駅を利用している高齢者です。

西武新宿線の立体化は何回か計画が変わってきました。 鷺宮、都立家政、野方を含めた地域住民によるまちづくり計画にも参加してきました。今度こそ実現しそうな気がするので、期待しながら聞きに行きました。

この立体化計画は、去年、調査の予算が決まり、測量や、環境アセスメントなどの調査を終え、地下にするか、高架にするかの工事費の検討も、殆ど同じということが分かったので、国、東京都、中野区、西武鉄道の四者で事業を実施することとなったようです。事業費の割合は、43%、30%、13%、14%です。
中野区の13%は立体化に伴う踏切、道路変更整備工事であり、その他は全て、連続地下化の工事費です。

今回の計画は、中井駅から野方駅まで2.4kmの連続立体化(地下化)工事です。この計画は、中井駅と新井薬師駅の中間に妙正寺川がありますが、この川の西側から地下に入り、野方駅ホームの東端でレールの高さは現状の高さに揃います。環七と野方のホームは現状のままの位置です。
地下部分から地上に出てくる位置は、配付された地図によると、環七道路端から、約400m東となります。この間に有る踏切は1か所ありますが、これは閉鎖されますが、跨線人道橋が出来るそうです。車が渡れる橋は出来ません。現在でもこの踏切を渡っても一方通行の道路規制があって、新青梅街道には直接出られないので、渡る車は殆どないので苦情は出ないと思われます。

最後に、計画全体の総工事費は約670億円との説明で終わり、以下のような質疑応答に入りました。

工事の期間に関しては、22年度は測量と説明会、23年度は法的な整備、24年度は事業認可。後8年で工事、平成32年度には完成の予定。

西武鉄道からは、従来の計画であった急行と普通電車の複々線化は止めて、現状と同じように、急行待ち形式とします。これは、平成7年の計画時より乗客の減少が続きこの傾向は変わらないと判断した、との説明がありました。

スピード化に対応して、新井薬師駅の北側などの用地買収があります。従来の駅は、登り坂の上で急カーブでしたが、地下式とすれば急行を早く通過させるためにもカーブを緩くするために通過路線用の土地買収が必要だとのことでした。

住民側の意見としては、トンネル出口付近の騒音対策と、工事中の騒音、振動等の公害等、近隣の意見も聞いてくれということでした。

野方から西については、まず、井荻迄の踏切対策を継続して検討していきます。事業化のスケジュールはまだ決まっていないとのことでした。

中野区としては、駅前広場、道路整備等の問題については、平成23年の都市計画決定までに、まちづくりの意見を聞いてまとめ、事業着手後、約10年を完成目標として行きたいとしています。

会場は、夜7:00〜8:30pmの予定で、主催者側・東京都、中野区、西武鉄道の担当者22名、客席側・約100名以上で立ち席の人もいて、熱心に聞いていました。前の方で、一人の年配者が、しつっこく意見を言わせろと言う人いて、司会者をてこずらせていましたが、工事公害の関することで旨く意見をきいてあげました。説明会は、定刻より早く無事終了しました。

鷺宮地域の人から見れば、まだ10年以上先の話ですが、早く、鷺宮、都立家政、野方地域のまちづくり計画を纏めないと間に合わないなと思いました。

参考

西武新宿線立体交差化計画説明会
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